優しすぎる子どもはなぜ「誰にも言うな」というのか|親でも理解できなかった本当の理由

いじめ

はじめに

「誰にも言わないで」

そう言われたとき、
私は何も言えなくなりました。

本当は守りたかった。
本当は助けたかった。

でも、その言葉は
私の行動を止めるには十分でした。

なぜ、理解できなかったのか

親としての私は、

「こんなことをされたら、守らなければいけない」
「大人に伝えるべきだ」

そう思っていました。

でも息子は違いました。

どれだけ傷ついても、
「誰にも言うな」という。

その気持ちが、どうしても理解できませんでした。

優しすぎる子どもが見ている世界

息子は、ただ傷ついていたわけではありませんでした。

相手のことも、同時に見ていました。

その子がどんな環境で育っているのか。
どんな立場にいるのか。
どうすれば自分が傷つかずに済むのか。

それだけではなく、

どうすれば相手がこれ以上追い込まれないか

そんなことまで考えていたのだと思います。

なぜ加害者を憎まないのか

私には、どうしても許せませんでした。

でも息子は、違いました。

相手の背景を知っているからこそ、
一方的に憎むことができなかった。

それは優しさなのか、
それとも自分を守るための選択なのか。

今でも、はっきりとはわかりません。

親との決定的な違い

親は、

「守りたい」と思う存在です。

でも子どもは、

ときに
「守ろうとしてしまう」存在になることがあります。

それは、

相手を守ることでもあり、
その関係を壊さないためでもあり、
自分の居場所を守るためでもある。

「誰にも言うな」に込められたもの

あの言葉の中には、

恐怖もあったと思います。
不安もあったと思います。

でもそれだけではなく、

  • 関係を壊したくない
  • これ以上大ごとにしたくない
  • 相手の未来を奪いたくない

そんな複雑な気持ちが
重なっていたのかもしれません。

それは「優しさ」なのか

正直言うと、

私は今でも迷います。

それを「優しい」と言っていいのか。

自分を犠牲にしてまで守ることを、
「強さ」と言っていいのか。

でも一つだけ言えるのは、

その行動を
簡単に否定することもできないということです。

HSCの子どもが学校で苦しむ理由

優しすぎる子どもは、

人の気持ちを深く感じ取りすぎてしまいます。

だからこそ、

  • 傷つきやすい
  • 我慢しやすい
  • 人間関係に強く影響を受ける

そして、

そのすべてを一人で抱え込んでしまう。

それが、

学校という環境の中で
大きな負担になってしまうのだと思います。

最後に

あのとき、

私は何もできませんでした。

でも今は思います。

無理に言わせることが
正解だったわけではないのかもしれないと。

優しすぎる子は、

「自分が傷ついたこと」よりも
「相手がどうなるか」を先に考えてしまうことがあります。

それは、とても苦しいことです。

でも同時に、

とても深い力でもあると感じています。

その子の優しさが、
どうかその子自身を傷つけすぎませんように。

そう願いながら、
これからもそばにいたいと思います。

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