不登校の子どもがゲームに没頭する理由|それは「逃げ」ではなく心を守る場所だった

不登校

ゲームは「逃げ場」だと受け入れた

不登校になった息子は、
一日中ゲームをするようになりました。

正直にいうと、ずっと不安でした。

「このままで大丈夫なのか」
「やめさせたほうがいいのではないか」

そう思うこともありました。

でも私は、ある時こう決めました。

ゲームはこの子にとって
必要な”逃げ場”なんだと受けいれよう。

それは簡単な決断ではありませんでした。

でも、そう思えたのには理由があります。

「逃げ場」がなければ、人は壊れてしまう

人は、苦しさの中にいるとき
どこかに逃げる場所が必要です。

それがなければ、
心は耐えられなくなってしまう。

学校で傷つき、
人間関係に疲れ、
安心できる場所を失ったとき

子どもにとってゲームは、
現実から少し離れられる唯一の場所だったのかもしれません。

次女の拒食症から学んだこと

私が「逃げ場を否定しない」と思えたのは、
次女の経験があったからです。

次女は、長い間、拒食症と闘っていました。

誰にも悩みを打ち明けず、
苦しさを隠し続けていた子です。

バレエの世界で競い合う中で、
きっとたくさん傷ついていたのだと思います。

でも、その苦しさを表に出すことはありませんでした。

「痩せること」が心の支えになっていた

そんな次女にとって

「痩せること」だけは、
誰にも奪われないものでした。

コンクールで勝てば嫉妬される。
でも、痩せることでは一番になれる。

「細くていいね」と言われることで、
少しだけ満たされる。

それは、周りから見れば
危険な状態でも

本人にとっては
心を保つための支えだったのだと思います。

逃げる場所は違っても、本質は同じ

今、息子はゲームの世界にいます。

次女は「痩せること」
息子は「ゲーム」

形は違いますが

どちらも「現実から心を守る場所」だった。

そう思っています。

ゲームの中でも苦しんでいた

ただ、ゲームも決して楽な場所ではありません。

負ければ悔しい。
思い通りにいかない。

そして

「課金したい」
「欲しいアイテムが手に入らない」

そうやって、何度も感情が爆発しました。

「課金させて」と暴れる姿を見て

もしかしたら
ギャンブルのような状態なのではないか
不安になることもありました。

それでも、取り上げることはできなかった

それでも私は

ゲームを取り上げることはできませんでした。

なぜなら

それを失ったら、この子はどこで心を保てばいいのか

そう思ったからです。

ゲームは問題ではなく、
その奥にある苦しさの方が大きいと感じていました。

変化は、思いがけないところから

そんな中で、変化がありました。

きっかけは、
薬の飲み忘れでした。

その日を境に

あれほど続いていた癇癪が落ち着き、
少しずつ穏やかな時間が増えていきました。

そして不思議なことに

課金を求めることもなくなっていったのです。

心が落ち着くと、行動も変わる

あの時感じたのは

行動だけを変えようとしても、
意味がなかったということです。

ゲームをやめさせることでもなく、
課金を止めることでもなく

まず必要だったのは

心が安心できる状態になることでした。

私が思うこと

ゲームに没頭する姿を見ると、
不安になるのは当然です。

でも今は、こう思っています。

ゲームもまた、
その子が生きるために選んだ場所なのかもしれないと。

苦しい場所ではあるけれど、
そこにいなければ保てなかった心もある。

だからこそ

無理に引き離すのではなく、
その奥にある気持ちをみていきたいと思っています。

最後に

「ゲームばかりしている」
そう見える子どもも

本当は、現実の中で
たくさん傷ついてきたのかもしれません。

その子が選んだ場所には、
ちゃんと意味がある。

そう信じて関わることが、
回復への一歩になるのではないかと感じています。

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