優しい子はなぜいじめられるのか|優しすぎる子どもが学校で傷つく理由

いじめ

優しい子ほど、なぜ傷つくのでしょうか。

人の気持ちを考えられる子、
争うことを嫌い、相手に譲ってしまう子。

本来なら、その優しさは素晴らしい長所のはずです。

けれど学校という小さな社会の中では、
その優しさが
「弱さ」として扱われてしまうことがあります。

私には4人の子どもがいます。
その中で、長女も次女もいじめを経験しました。
そして今、末っ子の次男もまた、学校で辛い経験をしています。

20年近く子育てをしてきて、私はあることに気づきました。

優しい子はいじめられるのではなく、優しい子が傷つきやすい社会がある。

今日は、親として見えてきたことを書いてみたいと思います。

優しい子ほど我慢してしまう

優しい子は、争うことを好みません。

誰かが嫌なことを言っても、
言い返すことができない。
仲間外れにされても、
「自分が悪かったのかな」と考えてしまう。

強い子は、すぐに言い返します。
でも優しい子は、相手の気持ちまで考えてしまうのです。

だからこそ、
傷ついても我慢してしまう。

この「我慢」が続くと、周りの人は気づきません。

そして気づいたときには、
心が限界まで疲れてしまっていることがあります。


学校という場所は「強い子」が目立ちやすい

学校は、小さな社会です。

その中では

  • 声の大きい子
  • リーダータイプの子
  • 強く主張できる子

こういう子が中心になりやすい傾向があります。

一方で

  • 空気を読む子
  • 人を傷つけない子
  • 優しい子

こういう子は、どうしても後ろにさがってしまうことがあります。

本当は、
優しい子こそ社会に必要な存在です。

けれど子どもの世界では、
その価値がまだ十分に理解されていないことも多いのです。

長女のいじめから学んだこと

長女は、小学校1年生からいじめを経験しました。

仲良しだった友達から突然無視される。
仲間外れにされる。

理由ははっきりしませんでした。

ただ一つ言えるのは、
長女はとても優しい子だったということです。

決して人を悪く言わない、
正義感の強い子でした。

中学校では、さらにいじめが強くなりました。

それでも長女は、
自分の人生を諦めませんでした。

いじめっ子のいない高校を選び、
新しい環境に進みました。

そして今、
海外で自分の人生を歩いています。

優しい子を「強くする」ことが本当の解決なのか

いじめの話になると、
よく言われる言葉があります。

「言い返せるようにしないと」
「もっと強くならないと」

確かに、その言葉には一理あるかもしれません。

けれど、私は長い間、疑問を感じてきました。

本当に変わるべきなのは、
優しい子どもなのでしょうか。

人の気持ちを考える子。
争いを好まない子。
相手を傷つけないように我慢する子。

そういう子が
「弱いから変わらないといけない」
と言われる社会は、
どこかおかしい気がするのです。

もちろん、
自分を守る力は大切です。

けれど、
優しさそのものを
「直すべき性格」として扱ってしまうと、

子どもはこう思ってしまうかもしれません。

「優しい自分は間違っている」

それは、
とても悲しいことだと思うのです。

優しさは、弱さではない

子育てをしていると、思うことがあります。

「もっと強い子に育てた方がよかったのではないか」

そう思ったことも、正直にいえばあります。

けれど今は、
はっきりと言えます。

優しさは、弱さではありません。

優しい子は、人の痛みが分かる子です。

そして大人になったとき、
その優しさは必ず強さになります。

優しい子は、必ず自分の場所を見つける

長女は言いました。

「お母さん、私のやりたいことを全部やらせてくれて
ありがとう」

その言葉を聞いたとき、
私は初めて思いました。

これまでの苦しみは、
すべて無駄ではなかったのだと。

優しい子は、
時間がかかることがあります。

けれど必ず、
自分を認めてくれる場所に出会います。

まとめ

もし今、あなたのお子さんが傷ついているなら、
どうか覚えていてほしいことがあります。

優しい子は、弱いのではありません。

優しい子は、これから強くなる子です。

優しい子の物語は、
いつも苦悩から始まります。
でもその物語は、
必ず続いていくのだと私は信じています。

▶長女の物語については
こちらに書いています。

▶優しい子の親ほど自分を責めてしまいます。

▶不登校になっても親子でつぶれないために

▶優しさは弱さではない。いつか強さになる

タイトルとURLをコピーしました