不登校になったとき、
いちばんつらいのは子どもだけではありません。
親もまた、
不安や焦り、世間の視線の中で、
静かに追い詰められていきます。
「このままで大丈夫なのだろうか」
「私の育て方が悪かったのだろうか」
そんな問いが、頭から離れなくなる。
私も、しばらく悩みました。
でも今は、思うのです。
不登校になったときに本当に大切なのは、
”学校に戻すこと”ではなく、
親子でつぶれないことなのだと。
今日は、
そのために私が気づいた4つのことを書きます。
子どもの心と身体の健康が何より大切
病気のときに休むのは、当たり前のことです。
けれど、以前の私は
健康とは言えない状態の次男を、
なんとか学校へ行かせようとしていました。
眠れていないみたいだけど。
癇癪を起しているけど。
吐き気で動けないみたいだけど。
あちこち痒いと言っているけど。
「しばらく休めば落ち着くかもしれない」
「少し元気になったら行けるかもしれない」
私はいつも、
体調よりも”学校に行く予定”の方を優先して考えていました。
毎日続く体調不良。
これは病気なのか、それとも甘えなのか。
判断がつかないまま、
結局”無理を続けさせる”選択をしていたのです。
次男もまた、
終わりの見えない無理を抱えながら、
どうすることもできなかった。
その結果、
心の不調は、少しずつ大きくなっていきました。
今ならわかります。
あのとき、
もっと徹底的に休ませていたら。
もっと「回復」を最優先にしていたら。
その分、早く戻ってこられたかもしれない。
そう気づいたからこそ、私は言えました。
「学校へは、もう行かなくていいよ」
まず守るべきなのは、
出席日数ではなく、
子どもの命と心。
それを理解するまでに、
私は時間がかかりました。
2割は味方。8割は理解しないと知っておく
私は、誰にでもいい顔をしてしまう性格です。
プライベートなことも話してしまう。
不登校のことも、
会う人みんなに話してきました。
けれど、
そのたびに心が削られていきました。
励ましよりも、
正論や心配のほうが多かったからです。
「学校には行くべきじゃない?」
「このままで大丈夫なの?」
悪意があるわけではない。
でもその言葉は、
弱っている親の心には重すぎました。
私は気づきました。
世の中の多くの人にとって、
”学校へ行くこと”は当たり前です。
だから、
行かない選択を理解できない人のほうが多い。
それは仕方のないことだと。
2割は味方。
8割は理解しない。
そう思っておくことで、
私はようやく立ち直れるようになりました。
体験していない人と
完全に分かり合えないこともある。
それを前提にしていい。
自分と子どもの心を守るために、
私は少しづつ、
意見の合わない人との距離を見直しました。
それは冷たいことではなく、
親子でつぶれないための選択でした。
子どもを変えるのではなく、自分の常識を変える
子どもは学校に行って勉強する。
大人は子どものために働く。
そんな社会の常識の中で、
私は生きてきました。
だから以前の私にとって、
不登校はどこか「非常識」なものだったのかもしれません。
少し前、友人から相談を受けました。
「息子がいじめに遭って、不登校になった」
その話を聞いたとき、
私の中に小さな問いが生まれました。
「子どもは学校へ行く」が本当に絶対なのだろうか。
行かないという選択をしているその子を、
否定せずに認めることはできないだろうか。
その問いは、
ゆっくりと私の中に残り続けました。
そして、我が子も不登校になりました。
はじめは無理をさせていました。
でも、どこかで
「子どもは学校へ行かない選択もある」
という気持ちが、少しだけ準備できていたのです。
「学校は楽しいもの」
「学校で社会性が身につく」
そんな言葉を、
私は当たり前のように信じていました。
でも今は思います。
それを子どもに押し付ける前に、
その子にとって本当にそうなのかを、
見極める必要があるのではないかと。
常識を疑うことは、怖い。
けれど、
子どもを変えようとするよりも、
自分の常識を見直すほうが、
ずっと誠実な向き合い方だったと、今は思っています。
不登校の子どもの強さに気づけた自分を、誇っていい
不登校に否定的な意見に触れるたび、
心の中に迷いが生まれました。
ずっといじめの経緯を相談していた病院の先生に、
私は思い切って言いました。
「学校へ行かせるつもりはありません」
その瞬間、距離ができたように感じました。
はっきり言われたわけではないのに、
「親として失格」と言われたような気がして、
胸が締めつけられました。
立ち直るために、私がしたことは単純でした。
2割の味方に相談すること。
そして、過去に書いた自分のブログを読み返すこと。
そこには、
いじめと向き合い、悩み、考え続けてきた自分がいました。
「不登校という選択は、間違っていない」
何度も自分に確認しました。
次男がした選択は、
簡単なものではありません。
学校へ行かないという決断。
いじめから身を引くという決断。
やり返さないという決断。
流されて、誰かを傷つける側に入らないという決断。
どれも、
社会の”当たり前”に逆らう、勇気のいる選択でした。
罪悪感がないはずがありません。
それでも彼は、自分を守る道を選んだ。
その強さに気づくことができたこと。
そして、彼をひとりぼっちにしなかったこと。
それは、
私の小さな自信になりました。
今でも迷うことはあります。
そんなときは、
ネットの中の味方の言葉を探し、
勇気をもらっています。
だからこそ願っています。
私の体験も、どこかで誰かの勇気になれますように。
世の中には、
2割もの味方が、ちゃんと存在しているのだから。
マンガでわかる!学校に行かない子どもが見ている世界/西野博之/來來珈琲店【1000円以上送料無料】 価格:1650円 |

