HSC(ひといちばい敏感な子ども)という言葉をご存じでしょうか。
優しく、空気を読み、他人の気持ちを自分の事のように感じてしまう子ども達です。
私自身もHSPの母として、HSCの我が子を育てる中で、不登校の経験をしています。
この記事では、優しすぎるHSCの子どもをどう守り、どう育ててきたかを体験談としてお伝えします。
▶この記事は「いじめ・不登校を生まないために親ができること【体験談シリーズ】」の一つです。
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優しすぎるHSCの子どもの特徴とは
4人目の子、次男は他の子たちと違うタイプで生活に難しさがありました。
3人の姉兄が年が離れていたので何でも早くできるようになりました。
ただ、衣食住にこだわりが強く、
同じものばかり食べる。
同じ服ばかり着る。
寝具はこれじゃなきゃだめ。
アイスやお菓子をもらっても嫌い。食べない。
ジュースもあめも飲食しないのに、虫歯がたくさん。
ファーストフードも外食も食べられないのでどこへも行けません。
食べれるものが決まっていて、そればかり食べるからアレルギーのような咳がではじめます。
着る服も着心地が嫌だと言って同じもの。
長袖長ズボンは買っても着たことがありません。
甘え?
でも、本当に味の微妙な違いがわがる子でハンバーグも原料次第で食べたり食べれなかったり。
ただ、不思議なのが幼稚園、小学校へ向かう時、玄関を出たとたん、スイッチが入って何でもできる優等生になるのです。
そしで、帰宅したとたん、スイッチオフになり、こだわりに囲まれた生活になります。
「HSC」という言葉を知って救われた母の気付き
小学校6年の時に蕁麻疹がでて、眠るのが怖くなり学校に行けなくなりました。
いつもたくさんの友達が遊びに来て、人が大好きな子ですが一人の子から恐喝されていました。それなのに、「その子の事も大切な友達だから」と、被害を誰にも言わずにかばい続けました。
また、別の事件が起こりました。友達から脅迫されて送った画像をばらまかれました。
とうとう学校に行けなくなって、多くの友達が心配して声をかけてくれました。人にこれほど慕われている我が子はどうしていつもいじめのターゲットになってしまうのか。
苦しみを私にだけ伝え、ほかの誰にも伝える事を許しませんでした。
どこへも救いを求めることが許されず、私は絶望の中にいました。
そして、一冊の絵本を読んだ時、「同じだ」と思いました。
そして今、「次男は何も間違っていないから辛いのだ。」と知りました。
他人に優しいことも、正義感が強いことも、傷つきやすいことも、深く考えることも、私には誇らしく思えました。
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HSCの子どもが不登校になった理由|スイッチオンで疲れた日々
HSCとは、Highly Sensitive Childの略で「人一倍敏感な子」と紹介されています。
また、HSP(Highly Sensitive Person)は「非常に繊細なひと」です。
次男はHSC、私はHSPだと知りました。
自分を知るということは生きていく方法を知ることになるんだと思います。
私自身はこれで随分ラクになりました。
玄関を出たとたん、シャキッとなって優等生に変わる次男。登校から帰宅までの長い緊張状態が何年も続けられたことのほうが不思議です。
「スイッチオンの時に頑張り続けて疲れたんだろうな。」
HSPな母にはその気持ちが痛いほどわかりました。
学校に行けなくなるのも当たり前。
だって、人を喜ばせる為なら自ら自分を犠牲にする生き方だから。
自分を犠牲にする限界をこえました。
「しばらくスイッチオフにしてゆっくり休もう。」
HSCの子どものために母ができること
安心してリラックスできる居場所づくり
もともと次男にとって家は大好きな場所です。
ただ、時折私が「学校、宿題、運動、習い事」というプレッシャーを与えてきました。
プレッシャーが全くないのはいけないことですが、心の病気療養中の間は全くプレッシャーをなくすことで回復が早まると思いました。
ストレスや癇癪をかわす親の関わり方
学校に行かなくても友達から頻繁にLINE連絡がありました。
中には気持ちを逆なでする言葉もあり、次男は頻繁に家で暴れていました。
傷ついて気を晴らそうとやったゲームが上手くいかず、怒りが倍増して、物に八つ当たりする。
これがいつものパターン。
そのあと、大切なものが壊れて、頭が痛くなったり、かゆくなったり困るのは自分。
物は壊れても仕方ないけど、自分へのダメージは何とかしなければならない。そう思って、心療内科と皮膚科に通院しています。子どものカウンセリング、これは子どもが嫌がるばかりで目に見える効果があるかないかわからないのですが、後の母のカウンセリングはたくさんのヒントをもらえたと思います。答えを教えてもらえるわけではなく、次に進む方向を示してもらったような気がします。少しずつ良い方向へ進んでいくことができています。
また、薬は効果が目に見えるほどです。すぐに眠れるようになり、かゆみもなくなりました。癇癪に対してはなくすことは難しいですが、劇的に物も自分もダメージが減り効果を実感しています。
悪い言葉を吐き出す
HSCの子は他人の気持ちを自分の事のように考えます。
「友達が先生にこんな風に怒られた」
と他人事でイライラすることがよくありました。
理不尽なことが許せない。でも、誰かを悪く言えない。
HSP母もその気持ちよーくわかります。

・気が合う合わないは誰でもあるよね
・自分を守ることが一番大事
それが難しいのがHSP、HSC。
まずは、自分が本を読んでHSPを学び、変わろうとしました。
自分も我慢しながら人と付き合ってきたので我慢が必要な関係をやめていきました。
すると、自分に必要な友達が見えてきました。
「みんな大切」
と言ってきた責任は自分にあります。

・自分を傷つける相手は嫌いで
いい
・嫌な気持ちを言葉にして吐き出す
優しいHSCの子どもは、他人を傷つけることができません。
そのかわりに自分を責め、自分を傷つけてしまうことがあります。
だからこそ必要なのは、
「自分を傷つけてくる相手を嫌ってもいい」という勇気です。
その勇気を育てるために、母である私が、
我慢をする人間関係を手放す姿を見せるよう心掛けています。
傷つけられることを、私たちは拒否していいのです。
HSCの子どもが安心して生きるためには、「学校に行けるかどうか」より「安心できる環境」が大切です。
次の記事では、不登校のその先にある未来について書いています。

